ワンピースを愛してるから !!!!

一味と電伝虫の微妙な関係

ワンピースの世界で電話(やビデオカメラ)の役割を果たしているのが、電伝虫
生き物ながら、その変わった習性で人のために献身的に働いてくれます。
SBSで解説がありましたが、
「子電伝虫」の通話可能範囲が島1つくらいに対して、
「電伝虫」はかなり遠く離れた場所とも通話が可能とのこと。
例えば、海軍本部−海軍第16支部間の通話シーンもありますし、
もしかしたら世界中の地との交信も可能なのかもしれません。
情報の重要さを考えると、船にあったら非常に便利ですよね。
懐かしいあの人との会話も、普通にできてしまうでしょう。

ここで、一味にとっての電伝虫について考えてみます。

メリー号に電伝虫を置いている描写は見られません。
断定はできませんが、恐らくは所有していなかったと考えられます。
それは何故なのか?
電話と違って量産するというわけにもいかないでしょうし、
結構貴重な種なのかもしれません。
それ故ほとんど手に入らない、もしくは非常に高額とか。
つまり、手に入れたくてもできなかった、という可能性があります。
しかし、リトルガーデンでは、Mr.3のものを奪うことが可能でした。
もしそうしていたのなら、その後、
いいものを手に入れた!という描写もあってもいいはずなので、
そのまま置いてきたと考えられます。

サニー号では、ダイニングキッチンの専用スペース?に置かれています。
シャークサブマージ号との交信時や、はっちゃんとのやりとり、
シャボンディ諸島でケイミーが攫われた時の連絡などに使われましたね。
フランキーが装備品の一つとして置いてくれたのでしょう。
しかし、今のところ一味間の連絡に用いているのみで、
外部との通信に用いている描写はありません。
おそらくは、そういった使い方はしないというルールみたいなものが
一味にあるのではないかと思われます。
まぁ、番号を知らないだけ、という可能性も十分あるのですが。

では、何故積極的に利用しないのか?
それは言ってみれば、心意気というものでしょうか。
彼らの旅には、「一期一会」の精神がたっぷりと感じられます。
旅先で出会った人とは、その地を離れる時に別れる‥
‥それが原則。
電伝虫での会話はもちろん、手紙とかも出さない。
ただし、あくまで永遠の別れではなく、
故郷には必ず帰ってくる、
友の元へは再び「直接」会いに行く、
そんな強い思いはクルー全員が持っていることでしょう。
実際のところ、例えば電伝虫でブルックとラブーンが会話、
‥なんて興醒めもいいところですしね。

うまく利用して情報を集めるなどすれば、
航海に役立ってくれることは間違いないもの。
でも彼らにとっては、自分の目で見て、肌で感じたものだけが
大切な旅の証。
未知の「情報」を激しく拒絶する船長の意向も
反映しているかもしれませんね。

もう一つは、お尋ね者の身なので、相手に迷惑がかかるから、
という理由もあるかもしれません。
ビビとの別れの時みたいな感じでしょうか。

‥とあれこれ自分なりに考えてみましたが、
現代のケータイ事情とかのアンチテーゼともいえるのかもしれませんね。

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