カマのボンちゃん七変化
ボンちゃん、ありがとう!あなたを忘れないために、輝かしい「変身」の履歴を調べてみることにします。
他人に化けるとか、別人になりきるというのは、
現実世界では芸として人を楽しませるか、さもなくば犯罪の臭いがぷんぷん。
漫画の世界でも、そんな能力を持った者は、
油断させての不意打ちをしたり、精神的に有利に戦ったりする、
“卑怯な”奴という設定が多いと思います。
そうでなくても、いろいろ変身できることが仇となり、個性のない地味なキャラになりがち。
味方の場合でも、戦闘能力はいまいちで、目立たないアシスト役に止まるといった感じでしょうか。
そう考えると、ボンちゃんはなんと型破りで稀有なキャラなのでしょう!
確かに、BW在籍時は変身キャラにありがちな、あくどい“真似”、結構やってました。
それでも、一味との出会いからして爽やかな風のようでしたし、
オカマという強烈な個性のおかげで、最初からどこか憎めないキャラだったんですよね。
そしてノーサイドとなり、「友達」でしかなくなってからは、その魅力はうなぎ登り!
基本的には誰かをだます(ためにする)ことではあるのですが、
彼がマネマネの実の能力を発揮する時、それは‥
自分のためではなく、他人(友)のため。
彼(女)にしかできない唯一(に近い)の打開策として。
結果として、起死回生!大ピンチを救うことになる。
‥という、美しいくらいのカッコいいシーンばかりなんですよね。
そして、そこには“自己犠牲”の精神が存在しています。
他人になって自分を守るのではなく、自分を捨てて他人を守るという業‥
マネマネの実の能力者であり、かつオカマ道を突き進むボンちゃんにしかできません。
ワンピースを語る上で、間違いなく欠くことができなくなったキャラの一人です‥
本当にありがとう、ボンちゃん!!
話 |
変身したキャラ |
変身の目的 |
補足 |
156 | ルフィ | 一味に能力の初披露 | インパクトのあるお披露目でしたね。 でもルフィだからよかったものの、 勢いよく殴りすぎです(汗) |
ウソップ ゾロ チョッパー ナミ |
能力紹介その2 | 能力を惜しげもなく紹介。 立て続けにその場のメンバーに変身し、 男性陣には大サービスもしちゃいました。 “顔”メモリー入手はたまたまだったのですが、 結果的には社の作戦に役立つことに。 チョッパーへの変身は人獣型の状態ですが、 あくまで顔タッチ時の形態模写であり、 対象の能力コピーとは捉えるべきでないと思います。 |
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コブラ ???X4人 |
能力紹介その3 | さらには過去メモリーの保存能力まで 丁寧に教えてくれちゃいました。 父・コブラの顔はビビを恐怖させることに。 直接触ったとは考えにくいので、 誰か王に近しい者に変身した後、顔ゲットしたのかも。 |
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166 | ルフィ ゾロ ナミ ウソップ チョッパー |
一味との遭遇の証拠を 社長以下に披露 (その後写真撮影) |
麦わらの一味の健在がはっきりと示され、 今後の作戦の邪魔者として認識されることに。 写真は以後の一味対策に大いに貢献。 Mr.13の似顔絵もうまいのですが、 さすがに“本人”には敵いませんね (ウソップが追加されたこともありますが)。 |
171 |
コブラ | 王の暴挙を民衆に見せつけ、 反乱軍を扇動 |
反乱の最終段階への引き金となる、 ナノハナの事件の主演俳優に。 この時ばかりは完全にワルでしたね。 悪気がなさそうで、作戦を純粋に楽しんでいる感じ。 |
182 | ウソップ | 油断させての王女抹殺 | 作戦は確かに使えるものですが、 別人になり切るには、下調べが欠かせません。 言葉は慎んだ方がよかったようです。 小さなほころびから、疑われてしまう結果に。 もっとも、身元や能力が知られていなければ (初めから“敵”として出会っていれば)、 ビビの命も危なかったといえるでしょう。 完璧な真似対策もあり、失敗に終わりました‥ |
187 | マネマネ合成顔 | サンジを笑わせ、 隙を作る(はずだった) |
読者まで笑わせてしまう、衝撃の結果となりました。 実際にはこれを上回るような面白パーツ、 これまでにたくさん登場しているような‥(笑) あくまでメモリー内での世界一なので、 ボンちゃん(&ウソップ)、ドンマイ! |
ウソップ | “友情”を利用し、 攻撃をためらわせる(はずだった) |
「人は“心”だろうが !!!!」という名言を生んだ変身。 株を上げたサンジ(すぐ急落しますが)と同様に、 「粋」と感じたボンちゃんの好感度もアップしましたね。 |
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187
188 |
ナミ | “友情”(恋心)を利用し、 攻撃をためらわせる |
女性であれば誰であれ攻撃できなかった、 と後に分かるのですが、ここではナミが最適。 期待なしの一応の変身が大ヒットでしたね。 |
215 | ルフィ | 囮となって海軍を引きつけ、 一味を脱出させる |
命を懸けて友を迎えに行く一味に心打たれ、 自らもまた命を懸けて友を助けました。 オカマ道を突き進む転機となりましたね。 散り際の大見得、カッコよすぎます! |
扉絵 | Mr.3 | Mr.3に成り代わり、 ミス・バレンタイン救出 |
そんなに親しい関係ではなかったと思いますが、 かつての同志を見捨てるボンちゃんではありません。 人の道のど真ん中、突っ走ってます! どうせなら、海兵とかに変身した方がよかったのでは‥ なんて言うのはタブー。 |
531 | ゾロ | ルフィとの再会を演出 | しばらく独りきりだったルフィにとって、 仲間の顔を目にした時の喜び、いかほどだったことか。 その辺の事情は知らなかったとはいえ、粋。 |
537 |
ナミ | ハンニャバルを油断させ、 彼に成り代わる作戦 |
ナイスチョイスで、ハンニャバルのハートを鷲掴み。 他にも美女のメモリーはあったかもしれませんが、 ここはやっぱりナミしかありませんよね。 読者の気持ちも分かってくれています(笑) |
535
536 |
ハンニャバル | 友達(ダチ)ルフィを助けるため、 大監獄を自由に移動できる 副署長に成り代わる |
ハンニャバルというキャラ、そしてその立場は、 ルフィ救出作戦にもってこいでしたね。 大胆かつ繊細な行動はさすが。さらにこの段階で、 最後の変身への下準備までもやっていようとは‥ |
548 | マゼラン | 正義の門を開けさせるため、 最も確実な手段として、 命令できる監獄署長の姿に |
最後の変身‥ボンちゃんはやっぱり「粋」でした。 強行手段など他に方法があったのでは? ‥と言うのは無粋でしょう。 マゼラン(の姿)でなかったら、 動力室に入ることすらできなかったかもしれません。 装置が壊れては直す時間もありませんしね。 服とかは既にLV4で手に入れてあったと考えると、 この計画はずっと独り胸の内にしまっていたのかな‥ 友のために生き、友のために‥ 悲しい「犠牲」となるわけですが、 「本望」と胸を張って言ってくれたことが救いです。 本当に「ありがとう」 |